BTCの貸し出し金利から相場の方向を探る方法。

ビットコインを取り扱う取引所の中には、Lending(レンディング)サービスを行っているところがあります。

BTCを他人に貸して、貸出金利を得るというもので、マッチングさえ成立すれば、放置していてもBTCの枚数が増える事は魅力的です。

レンディングに使える有名な取引所としては、Bitfinex、poloniex、Quoineが上げられ、国内の大手取引所でも「貸仮想通貨サービス」としてLendingサービスを行っています。

 

では、BTCを借り入れたい需要はどのように生まれるのかを考えましょう。

ある時点でBTCを借り入れ需要が高まっている=BTCが不足しているという事は何を意味するでしょうか?

BTC貸出金利上昇の意味

1、現在、ほとんどの取引所でBTCはアルトコイン基軸通貨であり、アルトコインを購入するには、まずBTCを購入する必要があります。つまり、アルトコインロングの需要が高まっている。とみる事ができます。

2、また、BTCのトレーディングにおいてショートを行うには、BTCの現物が必要になります。BTCの価格が高いと感じる層は、ショートポジションを持ち、利益を出したいと考えるでしょう。この時自分のBTCが不足すれば、何らかの形でBTCを調達してでもBTCショートをしたいと思うはずです。

 

BTCのLending手数料が高まっているという事は、このように相対的な「BTC高」を意味しており、仮想通貨の相場の動向を探るうえで重要な指標の一つになりえます。

Lending手数料が高騰し続けていると、借り手は高額な金利手数料貸し手に対して払い続けなければなりません。そうすると次第に借り手は、貸し手にLendingで仕入れていたBTCを返却する事になるのですが、この時に借りていたBTCを用いて持っていたポジションを清算する必要があります。

これは、1においてアルトコイン→BTCの流れを、2においてBTCのショートポジションを手仕舞う事を意味します。すなわち、BTCの上昇を見込む事ができます。

 

貸出金利の確認

現在の貸出金利を確認するには、各取引所のページを参照しても良いのですが、次のページが便利です。

Lending Rates | CryptoLend.net