2017年最新!ビットコインとは?最新情報と基本情報。
2017年現在、ビットコインが世間に認知され始めてきました。私たちがビットコイン等の仮想通貨で決済をするのが普通になる日はそう遠くはありません。
ここでは、現在2017年のビットコインの最新情報とビットコインとは何か?について理解をしていただきたいと思います。
ビットコインと何か?
ビットコインの基本情報
ビットコイン
通貨単位:BTC,satoshi
発行上限枚数:2100万BTC
承認時間:10分
コンセンサスアルゴリズム:プルーフ・オブ・ワーク(PoW)
ビットコインの最小単位は1satoshi=0.00000001BTCです。現在(2017年5月26日)、1BTC当たり約30万円ですから、1satoshiは約0.003円ということになります。
もしビットコインの価格が今後上昇し続けても、1satoshiまでは分ける事ができますので、利用する際はビットコインを分けて使う事ができます。投機ではなく、決済の事が考えられている事がわかります。
仮想通貨とは?
ビットコインとは一言で言えば、仮想通貨です。
ビットコインとは何かを理解するためには、仮想通貨とは何かについて考えなければなりません。上の記事では仮想通貨の定義について考察していますので、ご参考までに。
ビットコインは暗号
法定通貨(円)にはお札や硬貨がありますが、ビットコインにはそのような実物がありません。
ビットコインを取引所で買うと、自分の口座である「ウォレット」にビットコインのデータ(暗号)が入ります。さらに買えばウォレットに追加されますし、売ったりどこかに送金したりするとウォレットからビットコインが減っていきます。
イメージとしては、ビットコインのデータをやり取りする、といった感じです。
ビットコインの発行量
法定通貨は各国の中央銀行が発行していますが、ビットコインは、プログラムに従って自動的に発行されています。(例外として、ドルはFRB、ユーロは欧州中央銀行がありますが)
日本では法定通貨は無限に発行する事ができ、金融緩和や金融引き締めによりお金の流通量がコントロールされています。
近年は流通させるお金の量を増やそうと「マイナス金利」をはじめとした金融緩和政策がとられており、膨大な量のお金が流通しました。お金の価値は需給で決まりますから、流通するお金が増えれば、お金の価値は下がる(インフレ)心配があります。
一方ビットコインは発行量の上限が2100万BTCと決まっています。2009年に初めて発行されてから約10分ごとに発行され続け、2140年頃に2100万BTCすべてが発行されます。
現在(2017年5月26日)の発行量は約1635万BTCで約77.9%が発行済となっています。
ビットコインの量は国の金融政策や経済状況に左右される事なく、量が増えすぎて価値が下がる心配もなし。仮想通貨による決済システムが普及すれば、インフレもデフレもない理想的な経済圏が実現するかもしれません。
参考※ビットコイン発行量の計算の仕方
ビットコインは、21万ブロックごとに半減期をむかえる仕組みとなっています。
半減期とは、ビットコインの採掘報酬が半減するタイミングの事です。最初の21万ブロックのマイニング報酬は50BTC、次の21万ブロックは25BTC、その次は12.5BTCといった具合に報酬は半分になっていきます。
先程、約10分ごとにビットコインが発行され続けると言いましたが、これによると21万ブロックでは約4年の時間がかかります。すなわち、約4年ごとに半減期が訪れるというわけです。
Bitcoin Block Explorer - Blockchain
上のページでは最新のブロック数を確認する事ができます。これによると、現在(2017年5月26日)ブロック数は468141ですから、最初の21万ブロックと、その次の21万ブロックは既に生成され、残りは468141-420000=48141ブロックとなりますから、
現在のビットコインの発行量は次の式で計算されます。
210000×50+210000×25+48141×12.5=16351762.5(BTC)
PoW(Proof of Work)とは?
Pow(Proof of Work)(プルーフオブワーク)とは、各取引を認証するために算出しなければならないデータまたはそのようなシステムのことです。直訳で「仕事による証明」
詳しい解説をするとビットコインの話題から大きくそれてしまいますので、ここでは簡単に。
取引の承認には膨大な計算量が必要で、その膨大な計算(仕事)で取引が承認されることにより、ビットコインのセキュリティが保たれている(証明)と考えて下さい。
この時、取引の承認者のことを採掘者(マイナー)、承認作業のことを採掘(マイニング)と呼びます。
ビットコインはどこでどう購入できるのか
ビットコインの購入方法を、はじめての方向けにまとめましたので、こちらの記事を参考にしてみてください。
ビットコインで出来る事
投資
日本でもビットコインの取引所が存在し、安いときに買い、高い時に売れば、差額で儲ける事ができます。
おすすめの取引所は以下の記事で紹介しています。
2017年現在、取引を始める人が急増しています。国内における一日の取引高も上昇しており、一日で300億円相当近くのビットコインが取引されています。
しかし、まだまだ認知度や世間の関心を考えると序章と言わざるをえず、今後、取引する人が増えればさらに投機熱は増す事と考えられます。
決済
現在、代金を支払う手段として現金、クレジットカード、電子マネー、ポイント決済…様々な用途がある中で、ビットコインによる決済システムも台頭してきています。
2017年4月には、あの大手家電量販店ビックカメラもビットコイン決済を導入しました。
ビットコインによる決済システムは、今後大きく普及していくと考えられます。利用者に便利なだけでなく、お店にとってもカード決済より手数料が安い等メリットが多いからです。2020年の東京オリンピックまでに現金以外での決済システムを広げる必要があると言われており、これもビットコインによる決済が普及するきっかけになるでしょう。
送金
ビットコインの最大の魅力は、送金手数料が安く、早く送金できる事です。
これは、特に国際間の送金で大きな力を発揮します。
通常、銀行で海外送金サービスを利用すると一回当たり4000円程度の手数料がかかってしまうだけでなく、数日間の日数を要します。
ビットコインによる送金を行えば、手数料はほぼなし、数分で送金できるなど大変利用価値が高いのです。
これにより、例えば被災地への少額の寄付等も気軽に行えるようになるでしょう。実際、熊本地震被災者に向けて、約46BTC(現在約1380万円)が集まったそうです。
誰が、何のために作ったのか?
これだけ様々なメリットのあるビットコイン。一体誰がどんな目的で作ったのでしょうか?
これについては、実は現在もはっきりしていないのです。
ビットコインは、2008年にナカモトサトシという人物が自身のブログでビットコインについて論文を発表した事が発端とされています。
しかし、ナカモトサトシなる人物の正体は明らかになっていません。本当にナカモトサトシという人物なのか、日本人なのか、男性なのか、わからないのです。
もし名乗り出ればお金も名声も簡単に手に入るはずなので、不思議なのですが、実は、今現在皆さんが当たり前のように使っているインターネットの開発者も誰なのかわかっていないのです。現在のビットコインは、ちょうど黎明期のインターネットに似ています。
暗号技術を駆使して取引をすること、情報を分散させる非中央集権型の構想でセキュリティを保つことの構想に基づき、ビットコインの開発が考えられました。
また、そのプログラムコードをオープンにすることで、改ざんされる事なく世界中のエンジニアから監視され安全性を保っています。
一説では実際にビットコインを開発したのはナカモトサトシなる人物ではなく、そのプログラムコードを使って複数のエンジニアが開発したともいわれていますが
今現在皆さんが使っている日本円も、誰が作ったかは意識せず使われています。
ビットコインは、誰が何のために作ったのかわからない。
しかし、ビットコインのテクノロジーは確かなものであり、信用性が認められている。改ざんできない。コピーできない。世界中が安心な通貨としてビットコインを認めている事はまぎれもない事実なのです。
新しい決済システムの普及を願って、貢献してくれたのだと思われます。
ビットコインの基軸技術「ブロックチェーン」
仮想通貨を支える最も根本的で革命をもたらした技術がブロックチェーンです。
最近では銀行や不動産、証券会社等幅広い用途へ活用され始めています。
ブロックチェーンとは、情報をネットワークにつながっている不特定多数のコンピュータに分散させ、共有するというものです。
よって、ブロックチェーンは「分散型台帳技術」と呼ばれています。
銀行では中央サーバーで顧客の台帳を管理しており、この中央サーバーが改ざんされないよう巨額の資金が投じられています。中央サーバーがハッキングされないよう、費用をかけて、強固なセキュリティを維持しているのです。
これは、預金の金利やあ振込み手数料、ATMの手数料といった形の負担にいなります。
それに対しビットコインでは、セキュリティにコストがかからない分、送金手数料を大幅に軽減する事ができるというわけです。
ブロックチェーンは広く信用された技術であり、日本のメガバンクである三菱東京UFJ銀行はこのブロックチェーン技術を活用してMUFGコインを2018年度中に一般向けに発行する予定です。
ブロックチェーンについて詳しく勉強するとプログラミングの知識が必要となり、ビットコインの説明からはかなり遠ざかってしまうのでここでは詳しく触れませんが、興味のある方は勉強してみても良いでしょう。
イメージとしては、誰がいつ誰にいくら送金したのか、誰がいくらのビットコインを持っているのかなどが記録された”通帳”を不特定多数の人が持っている状態になります。(保有者は匿名でわかりません。)
10分ごとに取引の記録を塊(”ブロック”)にし、それを鎖(”チェーン”)のように繋いでいくのが「ブロックチェーン」というわけです。
まとめ
2017年現在、ビットコインをはじめとする仮想通貨が話題に上ることが増えてきています。今後、仮想通貨による決済システムは急速に普及していくため、ビットコインに興味がなかった人にとっても、ビットコインは無視できない存在となるでしょう。
また、ブロックチェーンという革命的技術の台頭も見逃せません。
時代の変化にともない、重要な役割をもつようになるでしょう。
本記事を通してビットコインに少しでも理解を深めていただければ幸いです。
ビットコインは1円からでも購入できるので、まずは、勉強もかねて1satoshiでもビットコインを持ってみる事からスタートしましょう。